韓国の与党セヌリ党は27日、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備について、軍・政府関係者および配備先の住民代表者による聴聞会を開くと発表した。セヌリ党は韓国国内でTHAAD配備反対の声が高まるなか、この決定を下した。
アナリストは、THAADをめぐる対立は、韓国社会を分断化させたと述べた。THAAD配備は北東アジアの安全情勢に大きな悪影響を及ぼし、韓国もその被害を免れない。
多くの韓国人は、政府のTHAAD配備決定は軽率で、民意に耳を傾けてから調整すべきだと考えている。韓国人の抗議活動は連日に渡り、各地で実施されている。THAADの配備先である星州郡が、抗議活動の焦点となっている。星州郡の2000人以上の市民が首都ソウルに駆けつけ、大規模な集会を開いた。
韓国のアナリストは、「THAAD配備は、韓国政府が主張しているような朝鮮の核ミサイルの脅威への対応問題だけではなく、韓国の国家安全保障、平和的な統一、国民の安否、韓国経済の存亡に関わる問題だ。THAADが最終的に韓国に配備されれば、韓国と中国やロシアの外交関係を損ねるばかりか、地域情勢の安定および韓国の安全に深刻な悪影響を及ぼす。そのため政府の方針転換を願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月29日