もう1つは、妨害を排除すること。フィリピンの前政権による南中国海仲裁裁判の申し立て、及び同裁判のでっち上げの過程から、一部の域外国の聞こえの良い発言とは裏腹な邪な意図が見てとれる。彼らは南中国海が平穏であることを望まず、中比両国が交渉で争いを解決することを望まず、陰で悪だくみをしている。仲裁裁判の結果が出た後、南中国海の域内国と域外国の対応は鮮明なコントラストをなした。域内国は相対的に抑制的であり、ヒートダウンを望んだ。域外の数カ国は前面に出て、とやかく言い、派手に煽り立て、火に油を注いだ。
中東を南中国海問題の教訓とするべきだ。近年、一部の西側国は「アラブの春」に熱中し、銃砲外交をおおっぴらにやり、その結果過激勢力の拡大に温床を提供した。今やテロリズム、過激主義がはびこり、中東のいくつかの国は瓦解し、テロが頻発している。このような状況下、南中国海の域内国は域外国が手法を変え、一見立派な口実を掲げて、南中国海地域で波風を巻き起こし、地域情勢を乱すことに特に警戒する必要がある。南中国海混乱の最大の被害者は南中国海地域の域内国であり、混乱を引き起こした者は立ち去っておしまいにできる。
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