米国のダニエル・ラッセル国務次官補(東アジア担当)はワシントンで現地時間11日、米国は中国がアジア太平洋事業に積極的かつ建設的に参与することを歓迎すると表明した。
ラッセル氏は米戦略国際問題研究所が同日開いた、アジア太平洋問題に関するシンポジウムで、次のように述べた。
米中両国首脳は近年、APEC首脳会議、G20首脳会議などの多国籍の場で二国間交流を行ってきた。これは米中関係の全面的かつ建設的な発展に多大な貢献を成し遂げた。
米国は中国の各レベルとの二国間対話を維持するため多くの精力を傾け、アジア太平洋の問題と課題に対応している。双方は存在する食い違いをめぐり、対話の中で外交辞令と要点を超越し、各自の利益と関心事への理解を深めようとした。現時点では各分野の議題の画期的な進展が実現されていないが、多くの誤解を払拭し、一部の疑念を解消した。
米国は中国がアジア太平洋事業に積極的かつ建設的に参与することを歓迎する。安定的で繁栄する、責任感を持ち地域の秩序・安定・成長に貢献する中国の台頭を歓迎する。
ラッセル氏は最近変化が生じている米比関係について、「米比は安全・経済・人文・商業など各分野で共同の利益を持つ。米国はフィリピンとの関係を惜しみ、関係が安定的に発展することを願っている。米国はフィリピンへの約束と義務を重視し、フィリピンから同等の見返りが得られることを願う」と話した。
ラッセル氏は朝鮮が先月行った5回目の核実験について、「米国は国連安保理が新たな決議を出すと予想している。この決議は朝鮮の行為を抑制する上で、目覚ましい進展を実現する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月12日