「ディケーター」の作戦遂行中、中国の艦船から追跡を受けたが、想定外の事態は生じなかった。軍関係者はこれにほっと胸をなでおろしている。中国の国営メディアによると、中国海軍のミサイル駆逐艦1隻とミサイル護衛艦1隻が、米国の軍艦を警告・駆逐したという。
中国国防部は21日深夜に、中国海軍のミサイル駆逐艦「広州号」とミサイル護衛艦「洛陽号」が直ちに行動し、米艦の識別と証拠収集を行い、警告・駆逐したとする声明を発表した。
中国外交部の華春瑩報道官は、本件について記者からの質問に回答した際に、「『中華人民共和国領海及び接続水域法』及び関連する国際法の規定に基づき、外国の軍艦は中国の領海に進入する際に、中国政府の許可を求める必要がある。米国の軍艦は中国側の許可を得ず、無断で中国の領海に進入し、中国の主権と安全の利益を著しく侵害し、中国の関連法と国際法に著しく違反し、関連海域の平和と安全、良好な秩序を破壊した。中国側はこれに断固反対し、強く批判する。中国海軍の軍艦・軍機は現場で直ちに対策を講じ、米国の軍艦に離れるよう警告を出した」と述べた。
華報道官は「米国側は沿岸国の主権・安全・海洋権益を尊重せず、他国の領海でいわゆる航行の自由を実施し、国際法に著しく違反した。これは無責任な挑発行為だ。同時に米国側は緊張を意図的にこしらえ、誇張している。これは平和を求め、協力を促進し、発展を目指す地域各国に共通する願いとまったく相容れない。中国側は米国側に、関連政策を真剣に反省するよう伝えており、中国の法律と関連する国際法を尊重・遵守し、中国の主権・安全・海洋権益を損ねる挑発行為を停止し、中米の相互信頼と地域の平和・安定に資するよう促している。中国側は関連海域・空域の状況を注視し続け、必要に応じすべての必要な措置を講じて中国の領土主権、海洋権益を守る」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月25日