台湾地区の「中央通訊社」の12日の報道によると、香港地区の軍事アナリスト梁国梁氏は同日、『明報』に寄稿した文章の中で、戦闘機「J-20」のスペックを詳しく分析し、米国のステルス戦闘機「F-22」や「F-35」との比較を行った。
梁氏は、「中央通訊社」記者の訪問を受け、さらに詳しく次のように語った。第一に、ステルス戦闘機が初期的な戦闘力を形成するには、少なくとも12機からなる中隊一つが必要となる。完全な戦闘力を形成するには、120機からなる師団(師)一つが必要となる。
第二に、すばやく信頼できる戦闘機の補充源が必要となる。第三に、十分な数の熟練したパイロットが必要となる。第四に、戦術技巧への精通も不可欠で、これには長期間の訓練が必要となる。
報道によると、日本は現在、ステルス戦闘機の分野で大陸部との対抗をはかっており、その唯一の手段は米国からの調達で、日本はすでに米国に「F-35A」(Aは空軍型)42機を発注しており、2019年に全機が納品されることになっている。梁国梁氏の推算によると、日本の「F-35」が戦闘力を形成するには早くても2023年までかかる。
同氏によると、大陸部には少なくとも6機の量産型「J-20」が就役しており、パイロットの早期訓練もすでに2年前から始まっている。また関連情報によると、J-20は遅くとも2018年春には、少なくとも30機以上からなる連帯(団)級の規模の戦闘力を形成する見通しで、日本よりも少なくとも5年早い。
スペックに目を向けると、「J-20」は全長20m、翼幅12.68mで、機体は「F-22」と「F-35」よりも大きい。優れた空気力学的な配置によって可能となったもので、機動性は後者2機種よりもさらに高い。
このほか「J-20」の内部に配置された弾倉には、「F-22」と同様、中遠距離空対空ミサイル6個と近距離戦闘ミサイル2個からなる合計8個のミサイルを搭載することができる。