「トランプ次期米大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱し、中国に利することになる」という論調が連日、西側メディアの主流になっている。中国外交部は23日、これにコメントした。
中国外交部の耿爽報道官は23日、上述した論調について「まず中国は何度も、アジア太平洋の経済一体化、地域貿易・投資の自由化と利便化を促進し、アジア太平洋の共同発展・繁栄に資する貿易計画については、原則的に開放的な態度を持つと表明してきた。次に中国は常に、アジア太平洋地域の事業は一国が決めるのではなく、アジア太平洋各国で検討し進めていくべきとしている。アジア太平洋地域の自由貿易計画は、政治利用されるべきではない。これらの計画はゼロサム関係ではなく、排斥し合うのではなく促進し合うべきだ。それから中国は各国とともに、アジア太平洋地域の経済発展の差と多様性を十分に考慮した上で、開放と包括、互恵とウィンウィンの原則を貫き、アジア太平洋地域の経済一体化を推進し続け、アジア太平洋各国と各国民に利益をもたらしていきたい。その過程において、中国は自国の力を発揮し、自国の貢献を成し遂げる」と発言した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月25日