愛国心、民族の団結力
易周氏、崔正桂、殷玉漢――10日午前、南京大虐殺の犠牲者の氏名が記された壁に、新たに110人の氏名が加わった。
79年が過ぎ、犠牲者の登録作業が難航している。しかしこれは研究者が取り組むべき課題だ。南京大虐殺歴史研究専門家の張生氏は「すべての名がかつて、温かい命と幸福な家庭を持っていた」と述べた。
個人の命を尊重し、愛国心を継承し、民族復興の偉大なる力を集める。これは国家追悼式の要義だ。
家族の記憶を伝承するため、記念館は国家追悼日の設立後、毎年の12月上旬に家族による追悼式を行っている。南京大虐殺の生存者である艾義英さん、楊翠英さん、路洪才さん、陳桂香さんは9日と10日に家族を連れ、記念館の「嘆きの壁」の前で日本軍に虐殺された家族を共に追悼した。
南京大虐殺の107人の生存者を喜ばせているのは、中国の台頭により中華民族が外国人に支配される時代が、過去のものになったことだ。張館長は「犠牲者を追悼し、歴史を振り返る特殊な時期に、我々は災いの記憶から愛国心を汲み取り、民族復興の向上心を強めるべきだ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月13日