トランプ氏の人事、中米露の三角関係に衝撃をもたらすか

トランプ氏の人事、中米露の三角関係に衝撃をもたらすか。

タグ: トランプ氏,レックス・ティラーソン,国務長官

発信時間: 2016-12-14 15:01:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

トランプ氏は13日、プーチン大統領の古い友人、米石油大手エクソンモービルCEOのレックス・ティラーソン氏(64)を国務長官に指名した。ティラーソン氏は長期的に同社で勤務しており、各国に多くの人脈を持つ。しかし政治家としての経験はなく、トランプ氏と同じく「政治の素人」だ。トランプ氏は多くのCEOを政権に迎えるほか、多くの退役軍人に目をつけている。これによりトランプ政権には、米国人にとって「破格の抜擢」が満ちている。さらにトランプ氏本人も「破格」であることから、物議を醸している。

しかし最も大きな物議を醸したのは、ティラーソン氏の指名だ。多くの国会議員はティラーソン氏が「親露」であると懸念しており、そのため上院の承認を受けられないと分析されている。ティラーソン氏はロシアで長年勤務し、クレムリンから友好勲章を授与されている。承認を回避するためには、民主党の上院議員全員と、共和党議員2人以上が反対票を投じる必要がある。

ティラーソン氏が承認されれば、選挙中にプーチン大統領に好感を示していたトランプ新大統領が加わり、米露の関係改善の人事面の条件が整うことになる。米露関係はオバマ時代にかつてないほど悪化し、徹底的な対立に陥った。両国関係は一定の調整の条件を備えている。

中国では米露の関係改善が中露関係を損ねることになると懸念されている。トランプ氏がティラーソン氏を指名したことで、新たな懸念材料が加わった。

これは馬鹿げた懸念などではないが、少しも専門的ではなく、素人の善意に基づく憂慮であると指摘しておく必要がある。

まず米露の関係改善のためには、双方の「緊張のバブル」を解消する、つまり政治面の「引くに引けない」強硬な部分を減らす必要がある。両国首脳が笑顔で握手をし直し、互いに批判する外交辞令を特定の場におけるお世辞に変えるならば、相互の刺激を減らすことができる。これは非常にありうることだ。

しかしながら米露関係改善には、両国の重大な構造的矛盾を解消しなければならない。これには少なくともウクライナ問題、NATOの東欧及びバルト海における軍事力の拡大によるロシアの安全問題、それからシリア問題などがある。これらの問題はすべて、プーチン大統領の我慢の限界を超えている。トランプ氏が全面的に譲歩すれば、米国の西欧と東欧の同盟国の不興を買う可能性がある。東欧などの諸国は、自分がワシントンに売られたと感じるだろう。

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