空母艦隊、初の遠洋訓練 4年で遠洋に到達

空母艦隊、初の遠洋訓練 4年で遠洋に到達。

タグ: 遼寧艦 遠洋訓練

発信時間: 2016-12-28 11:24:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の空母「遼寧艦」による艦隊が初の遠洋訓練を行い、西太平洋の海域と宮古海峡を通過後、さらに南西方面へと航行し、各方面から注目を集めている。遠洋訓練はシーパワーにとって何を意味しているのだろうか?海軍軍事学術研究所研究員・海軍大校の張軍社氏によると、遠洋訓練は近海と比べ、多くの難題がある。本土の海岸から遠く離れるため、海上の通信と指揮が問題に直面する。西太平洋の環境を見ると、艦載機の着艦の難易度も高い。

西太平洋は黄海や東中国海などの近海と比べ、海の状況や水文・気象状況が異なる。そのため今回の遠洋訓練はまず、空母設備の性能を検証し、向上させることができる。次に遠洋訓練によって、空母艦隊の遠洋作戦能力を高めることができる。また遠洋訓練によって海軍の遠洋指揮・通信・保障・偵察能力及び遠洋攻防作戦能力を強化できる。

空母艦隊は渤海、黄海、東中国海から西太平洋に入り、さらに南中国海に進む。中国の近海の海域を熟知し、遠洋作戦を展開する基礎を固めることができる。

軍事専門家は中国中央テレビのインタビューを受けた際に、「この全要素・全過程の訓練は、艦載機パイロットにとって重大な試練だ。今回の海域を跨ぐ訓練で、遼寧艦は小規模な艦隊から大艦隊へと変化する。これは主に、協力・共同作戦能力によって示される」と指摘した。

今回の遠洋訓練は、空母艦隊が近海で関連訓練を完了しており、遠洋訓練の十分な自信をつけていることを説明している。張氏は「一部の国では、空母の就役から戦闘力の形成まで5−6年、さらには10年かかる場合もある。中国海軍の遼寧艦は2012年に正式に就役してから現在まで、4年以上が経過する。制空、対海突撃、対潜などの総合能力が大幅に向上し、基本的な作戦能力をつけている。戦闘力の形成にかかった期間は、短かったと言える。遼寧艦は2013年に南中国海で海域を跨ぐ訓練を行ったが、艦載機がなかった。今回は標準的な艦隊の共同訓練であり、空母艦隊がすでに戦闘力を形成したことが分かる」と指摘した。

北京青年報の調べによると、今年に入ってからほぼ毎月、空母艦隊の新たな情報が伝わっている。遼寧艦は1月30日、空母・艦載機融合訓練を実施した。8月22日には新たな艦載機パイロットがJ-15を操縦し、遼寧艦でワイヤーを使った着艦とスキージャンプ式の発艦を実施し、空母飛行資格認定に合格した。遼寧艦の艦隊が今回の遠洋訓練を実施する前の12月15日、中国海軍は空母艦隊の実弾射撃演習を実施した。J-15艦載戦闘機と遼寧艦が各種ミサイルを十数発使い、標的に正確に攻撃を加え、良好な訓練効果をあげ、予定の目的を達成した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月28日

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