「韓国メディアが半年に渡りTHAADに関する画像を8枚掲載し、すべて五星紅旗に狙いを定めていた」という情報がこのほど、中国のネット上で広く伝わり、多くの中国人の反感を買っている。これらの画像はいずれも、聯合ニュースの記事に掲載されていた。環球時報の記者は8日、聯合ニュース北京支社の陳炳太社長を取材した。陳氏は、聯合ニュースのTHAADの画像で使われていた五星紅旗は背景に過ぎず、中国を狙う意味は絶対になかったと回答した。
北京日報は微信公式アカウント「長安街知事」で7日、「韓米両国が昨年7月、THAADの韓国配備を正式に発表すると、聯合ニュースは半年内にTHAADに関する8枚の画像を掲載し、その背景のすべてが中国の国旗に狙いを定めていた」と投稿した。この情報が伝えられる数日前、韓国政府はTHAAD問題により、駐韓中国大使を呼び出していた。これは中国のネット上で強い反応を引き起こした。「はいはい、韓国は行かなくていいや」「中国は手を出す時がきた!」
環球時報の調べによると、聯合ニュースの1枚目の画像は、昨年8月10日に掲載された。聯合ニュースは「米ミサイル防衛局長官、訪韓しTHAAD問題で協議へ」と題する記事で、「米ミサイル防衛局のジェームズ・シリング長官が訪韓し、THAADの安全性について技術的に説明する」と報じていた。しかし注目すべきは、この記事にTHAAD発射の画像が掲載され、その背景に中国の国旗が人工的に加工されていたことだ。
陳氏は8日、これが中国を念頭に置くか否か、及び中国人の反感について「今後は慎重に画像を選ぶよう、本社に報告する」と述べた。聯合ニュースの社員は記者に「当社がこの画像を掲載したことに、どのような具体的な背景と目的があったのか知らない」と答えた。しかし「これは聯合ニュースが、THAADの標的を朝鮮ではなく中国にしたということか」と聞かれると、直ちに「それは誤解だ。当社には絶対にそのような目的はない」と即座に回答した。
韓国の外交筋も8日、本件について事情を知らないと述べ、「THAADは防衛用の武器であり、迎撃距離も200キロのみであり、中国を脅かすことは土台無理な話だ。しかも韓国のTHAAD配備は、朝鮮の潜水艦発射ミサイルの開発をけん制するためだ」と表明した。
聯合ニュースは本記事掲載前まで、上述した画像を削除していない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月9日