中国メディアの報道によると、中国人民解放軍海軍「901型補給艦」が、昨年12月18日より試験航行を開始した。英ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーが伝えた。
この排水量4万5000トンの補給艦は、広東省珠江の広州中船龍穴造船有限公司が建造。中国海軍の新型空母に後方支援を行う見通し。
同艦の建造に関する写真は、2015年末に公開された。それに先立ち、同年12月15日に進水していた。
同艦はガントリークレーン3基を搭載し、4基目の補給用クレーンは船尾の左舷側にある。液体燃料を送るパイプ設備が左舷に5基、右舷に4基設置されている。中央のガントリークレーンは、船上の固体物資の移動に用いられる。
同艦は多くのパイプをつなげることができる。これにより空母に各種燃料を提供し、さらに毎回の補給時間を最大限に短縮し、補給中に攻撃される潜在的なリスクを低減する。
同艦は左舷で空母の燃料を補給できる。左右両方のパイプ設備をすべて用いれば、右舷で同時に駆逐艦と護衛艦に給油できる。
同艦は4基のQC280ガスタービンエンジンで動力を生む。エンジン出力は各28MW。最大航行速度は25ノットほどで、「福池型補給艦(903A型)」を大幅に上回る。この速度は同艦が空母やその護衛艦と肩を並べるため必要だ。
同艦は試験航行を繰り返す必要はなく、3−4ヶ月で就役する見通しだ。
これは中国人民解放軍初の空母「遼寧艦」が今年下半期より、陸からの後方支援を受けなくても、より長期間の訓練と演習が可能になることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月19日