中国の王毅外交部長は現地時間7日、豪キャンベラでビショップ外相と第4回中豪外交戦略対話を実施後、合同記者会見を開いた。
王部長は記者からの「国際情勢の不確定性の高まりを受け、中国がリーダーシップを発揮すべきという声が上がっているが」という質問に対して、次のように答えた。
世界情勢のさまざまな不確定性を受け、各国は中国が発揮する力への注目を強めている。これは国際社会の中国に対する信頼と期待を示している。習近平国家主席は先月、ダボスで開かれた世界経済フォーラムに出席し、ジュネーブの国連欧州本部を訪問した際に、重要講演を行った。中国の主張を全面的かつ系統的に説明し、中国のプランを打ち出し、世界各国から広く承認され好評を博した。
ここで表明したいのは、中国が誰かを指導するつもりはなく、誰かの代わりになるつもりもないということだ。なぜなら中国は一貫して、この世界の事は各国で共に検討すべきであり、国際ルールは各国が共に制定すべきだと考えているからだ。また中国は国連安保理常任理事国として、世界の平和と安全を維持するため責任を尽くす。最大の発展途上国である中国は、多くの発展途上国の正当な権益を守るためたゆまぬ努力を惜しまない。中国はアジアの一員として、周辺の隣国の安定と繁栄のため貢献する。中国は5000年の文明を持つ大国として、人類社会の進歩と発展により多くのプラスのエネルギーを注ぐ。
私たちは、中国は「リーダーシップ」を発揮すべきというさまざまな説に対して、冷静な思考を保つ必要がある。中国の国力は依然として限りがあり、自国の発展に専念する必要がある。中国は現在も今後も、国力にふさわしい国際的な責任を担う。13億人の現代化の実現そのものが、中国が担う最大の国際的・歴史的な責任である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月8日