第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
鳳凰衛視記者:私は南中国海問題に関心を寄せている。南中国海情勢は昨年と比べやや沈静化しており、フィリピン外相も先ほど南中国海行為準則枠組み文書が6月に完成すると表明した。これは南中国海問題が順調に解決することを意味するか。また我々は、関連諸国の対立が緩和されたが、域外国は干渉を諦めていないことにも留意している。米国は南中国海への軍事力の配備を拡大し続けており、さらには中米が南中国海で必ず戦うと唱える者もいる。王部長は中米が南中国海で、軍事的衝突を起こすことを懸念しているか。
王毅外交部長:南中国海は昨年波が立ったが、最終的には落ち着きを取り戻した。やや沈静化したのではなく、大きく沈静化した。これは中国とASEAN諸国の取り組みの結果、地域と世界の幸福だ。「南中国海各方行為宣言」、すなわちDOCだが、全面的かつ効果的に実施されている。具体的な係争は、直接的な当事国が対話と協議により解決するという、正しい軌道に回帰している。我々はまたASEAN10カ国と南中国海行為準則、すなわちCOCの交渉を進めている。先ほど質問にあったように、誰もが承認する地域ルールを共同構築する必要がある。ここで、最新情報を伝えたい。先月末に開かれたばかりの合同作業部会の交渉に、非常に大きな進展があり、COC枠組みの初の草案がまとまった。中国とASEAN諸国はこれに、非常に満足している。そのためこの時期に誰かが風を起こし波を立て、再び事を構えようとしても人心を得ることがないばかりか、地域諸国から反発を受けるだろう。我々はようやく手にした安定情勢が、再び干渉され破壊されることを絶対に認めない。
中国人の海洋観は鄭和を尊び、海洋協力を重視する。一部の人はマハンを信奉し、海上権力を支配することに熱中している。21世紀の今日、我々は海上協力を拡大し、各国の信頼を促進することを願う。中米間でも観念を変えれば、大海原は両国が協力を展開する広大な天地に完全になりうる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月8日