第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
トランプ大統領就任後の中米ロ関係に関するイタルタス通信記者の質問に対して、王毅外交部長は次のように回答した。
この問題は人々の関心が高い。中ロ関係は非常に良好であり、我々は中ロ関係に自信を深めている。中ロ間の包括的・戦略的協力パートナーシップは一時しのぎの措置ではなく、我々双方が両国の根本的な利益に基づき下した戦略的な決定で、世界のさまざまな急変という試練を乗り越えている。中ロ関係は現在、歴史的に最良の時期にある。相互信頼も過去最高水準に達している。そのため中ロ関係は、いかなる外部の要素もしくは影響によっても、絶対に揺らぐことはない。
しかし我々は同時に、ロ米関係が改善されることを願っている。これは現在の世界にとって、重要な朗報だからだ。中ロ首脳は今年、多くの会談を行い、両国関係を新たな段階に押し上げ続ける。同時に中ロ双方は国際・地域事業における戦略的協力を強化し、混乱する変化の激しい国際情勢の中で、中ロ双方の「スタビライザー」「バラスト」の役割を十分に果たしていく。
我々は新時代の中米ロ関係は、どちらかが上でどちらかが下というシーソーであるべきではないと考えている。3カ国は引き算ではなく共に足し算をし、ゼロサムではなくウィンウィンを共に目指すべきだ。我々は3カ国が完全に前向きな交流と相互促進により、世界平和を維持する義務を共に履行し、世界の発展促進の責任を共に担うことができると考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月8日