ロッテグループがミサイル迎撃システム「THAAD」配備先となる土地の交換に応じてから、1週間が過ぎた。韓国メディアによると、配備が急ピッチで進められており、4月にも使用開始される見通しだという。
当初は「遅くても年内配備」とされていたが、先ほど「早ければ6月中に配備」と報じられ、さらには「4月に実戦配備完了が可能」とされた。韓国の保守派は、THAAD配備を既成事実化するため、全力を尽くしている。米韓双方は再び、THAADの用途は朝鮮への対応に限ると弁明したが、何度言っても信じる者はいないだろう。
THAADによりぎくしゃくしている中韓関係は、どうなってしまうのだろうか。多くの海外メディアは、韓国が退路を徹底的に塞げば、中国がさらに反発を強めると予想している。
イタルタス通信の7日の報道によると、ロシア外務省核拡散防止及び軍縮管理問題局のミハイル・ウリヤノフ局長は「米国の韓国へのTHAAD配備計画の実施により、地域の緊張情勢が激化する。同地域の情勢は膠着状態に陥りつつあり、現段階では活路がほとんど見いだせない」と話した。
ロシアのウェブサイトは軍事専門家の話として「ロシアは適度かつ効果的で、非対称的な対策を講じる。例えばロシアの軍艦を、頻繁に韓国付近の海域に出動させるなどだ。韓国は最終的に、中ロ朝の火力にさらされ、攻撃の主な標的になる」と報じた。