ロシア政治軍事分析研究所のアレクサンドル・フラムチーヒン副所長は、新空母の中国人民解放軍海軍への加入により、太平洋のパワーバランスが大きく変わり、中国に有利な方向に発展すると表明した。中国海軍は20-30年後、同地域で米海軍を上回る実力を持つようになる。ロシア・スプートニクが27日伝えた。
中国メディアの報道によると、中国が独自に建造中の2隻目の空母は、今年4月末に進水する見通しだ。
専門家は「新型空母の配備により、南中国海のパワーバランスが大きく変わり、中国に有利な方向に発展する。中国は今日、世界の大国の一つになっている。近い将来、太平洋で米国を追い抜くだろう。中国海軍は現在、世界海軍トップ5に入っており、一部の面ではトップ3に入っている。太平洋海軍では、アジアの中国海軍は米国に次ぐ2位となっている。中国は太平洋で20-30年後、米国を追い抜くことができる」と分析した。
米海軍の現役空母は10隻で、いずれも70機以上の軍機を搭載できる。米空母の総数の3分の1弱が、常に太平洋の海域に展開している。世界軍事力ランキングサイト「Global Firepower」が発表したデータによると、中国は空母1隻、戦闘機1230機、武装ヘリ200機を保有しており、これを太平洋の空母群に移すことが可能だ。
フラムチーヒン氏は「中国の新型空母がカタパルトを搭載すれば、競争力を大幅に高めることができる。中国の001A型空母は遼寧艦をかなりの程度で模倣しており、完全に条件に合致する空母ではない。カタパルトがなく、スキージャンプ式を採用しているからだ。新型空母がカタパルトを搭載すれば、真の空母になる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月28日