半島問題をめぐる中米の協力、限界と重点はどこに?

半島問題をめぐる中米の協力、限界と重点はどこに?。

タグ: 朝鮮,核ミサイル

発信時間: 2017-04-18 15:32:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

韓国訪問中のペンス米副大統領は17日、朝鮮は米大統領の決心と米軍の実力に探りを入れるべきではないと警告した。これは米高官の朝鮮に対する、これまでで最も強硬な発言だ。ペンス副大統領はさらに、中国が米国と協力し朝鮮の核問題を解決する動きを見せており、喜ばしいことだと表明した。ペンス副大統領は中国に、「並々ならぬ手段」により朝鮮に圧力をかけるよう促した。

朝鮮の核問題に関する、戦略的要素がすでに表面化している。まず、中米の協力が拡大している。中国が対朝制裁を拡大したばかりか、朝鮮が国連安保理決議に違反する重大行動に出た場合、中国が制裁を強化する流れとなっている。それから米国は「戦略的忍耐」という政策を放棄し、朝鮮に武力行使する可能性を公然と検討し始めている。しかもこれは、単なる口先だけの脅威ではない。

中米はどうやら、朝鮮の核問題でより積極的に行動する決心をしたようだ。朝鮮の核問題が無期限延期される可能性が、急激に低下している。朝鮮は撤退対抗するか、政権崩壊という生存の危険を冒すか、それとも核兵器放棄の交渉を行うかという、異なる戦略的選択肢に直面している。

中国と米国の協力が、無原則となることはない。中国は中米の協力を、朝鮮の核ミサイル活動抑制という目標に制限する。しかし情勢の発展に伴い、朝鮮全体の経済活動に打撃を加える厳しい措置に、中国が同意する可能性がある。これは例えば、朝鮮への石油輸出の停止などだ。米国の朝鮮に対する金融封鎖に、中国も協力する可能性が高い。

しかし中米の協力はいかなる状況下でも、朝鮮への軍事的脅威まで広がることはない。中国は米国と協力し、朝鮮を軍事攻撃することを絶対支持せず、協力することもない。また米国が対朝行動の目標を、政権崩壊まで勝手に拡大することを支持しない。

朝鮮への武力行使についてだが、手ぬるい攻撃であれば朝鮮の火力が完全に保持される。米国はまず、壊滅的な報復を受ける可能性のある韓国に行き、人々が同意するか尋ねてみるべきだ。手痛い攻撃であれば、米韓はそのまま朝鮮の政権を崩壊させ、武力により半島の地政学的構造を変えることになる。中国人は解放軍が、志願軍の血が流れた土地が米韓に占領され、米韓同盟軍が鴨緑江の畔まで前進するのを、手をこまねいて見ていることを絶対に許さない。

そう、朝鮮半島の問題は、これほど複雑なのだ。しかし朝鮮の核保有への反対は、中米両国に共通する利益であり、この利益はまさに今際立っている。朝鮮の核ミサイル計画の独断専行により、当時朝鮮半島で敵同士だった中米が協力者に変わった。朝鮮が危険な行為を続ければ、中米がさらに制裁措置を追加することは避けられない。

朝鮮の指導者が中米協力の限界を理解し、中国が厳しい制裁を行っても政治的な悪意はないことを理解できれば、また中国の制裁により朝鮮の政権が苦境に陥ろうとも、これが政権崩壊を目指すものではないことを理解できれば、それは朝鮮の政権にとって福となる。これには朝鮮という国の希望がかかっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月18日

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