在韓米軍は本日未明、ミサイル防衛システム「THAAD」の配備を正式に開始した。発射台やレーダーなどの、テスト稼働が始まると見られる。26日付聯合ニュースが伝えた。
米軍は今回、釜山と漆谷郡で保管されていた移動式発射台、レーダー、迎撃ミサイル、交戦司令室などをすべて移動した。
韓国軍の関係者は、烏山空軍基地に運ばれていたTHAAD発射装置2基が正式に配備され、稼働開始したことを確認した。今後さらに何基追加配備されるかは不明だ。
今回の配備は再び、配備先の近隣住民と警察の衝突を引き起こした。情報によると、警察側は今回8000人以上を動員し、韶成里会館と星州ゴルフ場に通じる道路「905号線」を封鎖した。ゴルフ場の入口は、星州郡草田面韶成里会館前に位置する。警察は配備に反対する200人以上の住民を阻止した。「NO THAAD」「NO WAR」などの反対の旗と横断幕が、輸送に用いられた道路に掲げられた。
在韓米軍が20日、大型軍用車両でTHAAD配備先に入ろうとしたところ、現地住民に阻止された。警官隊との衝突が発生し、住民2人が倒れるなどして負傷した。
報道によると、THAADの運用は在韓米軍第8軍管轄の防空砲旅団が担当する。米軍のTHAAD全面配備は、大統領選の結果による混乱を回避するためと分析されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月26日