フィリピンと韓国、アジア諸国の「教材」に

フィリピンと韓国、アジア諸国の「教材」に。

タグ: フィリピン,ドゥテルテ大統領

発信時間: 2017-05-02 10:10:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンのドゥテルテ大統領は1日、南部ダバオを訪問中の中国艦に乗艦した。これは中比関係が新たな高みに到達したことを象徴する出来事だ。中国艦3隻は前日、ドゥテルテ大統領の故郷であるダバオに到着した。ドゥテルテ大統領はダバオの市長を長年務めていた。中国海軍のフィリピン友好訪問は7年ぶり。

フィリピンの大統領報道官が先月30日に発表した情報によると、トランプ米大統領はドゥテルテ大統領と同日電話会談を行い、友好的な活動関係を結ぶ意欲を示し、ワシントンに招待した。ドゥテルテ政権とオバマ政権が膠着状態に陥った後、比米関係が最も親密な時を迎えたと言える。

フィリピンは長期に渡り、中米両大国のうち少なくともどちらかと対立してきた。ドゥテルテ大統領はフィリピンを、中米間で上手く立ち回れる位置に戻した。

わずか1年前、フィリピンはまだ中国と深刻な対立に陥っていた。当時はまだ米国の言いなりになり、米国のアジア太平洋における利益のため忙しく働く役割を果たしていた。ドゥテルテ大統領は米国の筋書きに従い南中国海問題で中国と対立することを止め、対米関係で平等を強調し、自国の利益を勇敢に守った。こうしてフィリピンの外交が一新された。

フィリピンはアジア諸国のうち、米国一辺倒から中米間で互恵外交を展開する成功例となった。中比の友好はフィリピンに大きな物的利益をもたらし、さらに米国から尊重を取り戻した。ドゥテルテ大統領の画期的な「フィリピンモデル」は、ASEAN諸国の外交方針を豊富にした。このモデルは現在まで、フィリピンに何の悪影響ももたらしていない。

北東アジアにおいて、韓国は正反対の例になろうとしている。韓中関係は2年前にピークを迎えたが、2016年になると韓国はミサイル防衛システム「THAAD」の配備を急きょ発表した。対中・対米外交で利益を得ていた韓国は、米国一辺倒になった。

韓国は現在、最大の貿易相手国は中国という現実を完全に無視する外交を選択しており、韓国経済はこれにより直ちに巨額の損失を被った。韓国をすでに手中に収めた以上、米国からの尊重も自ずと弱まるだろう。米国側は現在、韓国側に在韓米軍の費用負担拡大を求めており、すでに露骨になっている。米国は先日、THAAD配備費用は韓国側が負担すべきだと表明した。韓国側は強い反発を示したが、米国は気にもかけていない。

トランプ政権は現在も、フィリピンに「みかじめ料」を求めていないが、身内の韓国に対しては遠慮なくゆすりとろうとしている。自重しない国は、「経営者出身」のトランプ大統領からの配慮に期待すべきではない。

中国は周辺のどの国に対しても、中国との排他的な友好関係を結ぶよう求めておらず、ましてやどこかに自国の勢力範囲を構築しようともしていない。我々は地域内のすべての国と友好・互恵関係を発展させ、地域各国との協議を通じ残された溝を埋めようとしている。中国との係争を理由に、域外の大国に傾斜し、米国のアジア太平洋戦略における中国対抗の駒になろうとする。これは中国が決して受け入れられないことであり、このような戦略を選ぶ国は必然的に多くの損失を被るだろう。

ドゥテルテ大統領は「中国脅威論」に反対し、中国をフィリピンの経済発展及び国家安全保障のパートナーとしている。フィリピン経済が中国からより多くの機会を手にしていることは、事実によって証明されている。フィリピンの今年の戦略的な安心感は、これまでよりも大幅に改善された。

韓国が迎えた結果はこうだ。「韓流」が中国で衰え、韓国製の自動車、携帯電話、化粧品などの中国での売上が大幅に減少している。韓国の観光業界は、中国人客の激減により重傷を負っている。上述した変化と比べると、米国からの安全保障を拡大するという期待は空虚だ。

中国はすべての周辺諸国に友好協力の姿勢を示している。中国のこの姿勢を拒み、一部の具体的な摩擦により中米間で「遠交近攻」の策を講じるのは非常に愚かであり、近視眼的だ。フィリピンと韓国はそれぞれの経験により、アジア諸国の教材となった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月2日

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