5月14日に北京で開催される「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムは、中国外交史上の一里塚となり、中国が世界の発展を先導する輝きとなる。(文:胡鞍鋼・清華大学国情研究院院長、張新・同補助研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
サミットフォーラム開催の重大な意義をどう見るか。
第1に、「中国の構想」が国際協力を先導する。「一帯一路」は中国の首唱した国際協力イニシアティブであり、今回のフォーラムは「一帯一路」について中国の主催する過去最高レベルの国際会議だ。フォーラムは世界経済が低迷と苦境から脱却し、「反グローバル化」の逆流を転換するために、より強大なプラスのエネルギーをもたらす。
第2に、「中国の構想」が影響の範囲が極めて広く、程度が極めて深い国家間協力計画となる。「一帯一路」イニシアティブは、全ての先進国と途上国、域内国と域外国に開かれたものであることを当初から明確にしている。フォーラムで各国は過去3年余りの成果と経験の総括を深め、さらに大きな知恵を集め、さらに多くの共通認識を形成して、さらに多くのパートナーをこの盛挙に引きつける。
第3に、「中国の構想」が地域協力から国際的協力へと格上げされる。フォーラムにはすでに110カ国の高官、学者、実業家、及び金融界、メディアなど各界の参加が確認されており、総数は欧州、アジア、北米、中南米、アフリカなどの1200人余りに達する。「一帯一路」イニシアティブは伝統的な地域の枠を越えて、世界の大多数の国々が同意する、真のグローバル化協力プラットフォームとなる。3年余りの発展を経て、「一帯一路」はすでに理論的構想から革新的実践へと変わり、実務協力の全面的推進という新たな段階に入った。
今回のフォーラムには、期待すべき注目点として、どのようなものがあるだろうか。
(1)協力協定の数がさらに増え、レベルがさらに高くなる。現時点で中国側はすでに40余りの国や国際組織と「一帯一路」共同建設について協力協定に調印した。フォーラム期間にこの成果は2倍に拡大し、さらに20近くの国及び20余りの国際組織と協力文書に調印する見通しだ。フォーラムは参加各者が政策措置を踏み込んで連結し、次の段階の重点協力分野を定め、戦略、計画、政策を連結するハイレベルの協力プラットフォームを構築し、地域全体の発展水準の向上につなげる後押しをする。