「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラムの開催が近づき、各界の注目度も高まっている。一帯一路を3年に渡り提案してきた中国は、協力とウィンウィンの精神を終始貫き、一帯一路の建設にプランと力を提供してきた。また中国は一帯一路の建設で「独り芝居」を打つつもりはなく、開放と協力の理念により、世界各国による建設への共同参与を願っていることを、事実を用いて世界に証明している。
(一)一帯一路は協力とウィンウィンを基礎とする「中国のプラン」だ。一帯一路は平和と発展を求める各国民に共通する夢を着眼点とし、沿線諸国間の政治の相互信頼、経済協力、文化交流などを促進する。そのためこれは各国の共同繁栄・発展を促すプランだ。3年間の実践において、中国は独り芝居を打っておらず、自分の意見を押し通すこともなく、「共に協議し、建設し、共有する」という理念を終始貫いている。沿線諸国が共に推進し、共に利益を手にする。
(二)一帯一路は沿線諸国に、確かな「充足感」をもたらす。ハンガリー〜セルビア鉄道、ジャカルタ〜バンドン高速鉄道が着工し、中国・ラオス、中国・タイなどの汎アジア鉄道網が始動している。ユーラシア大陸を結ぶ陸海空の交通網が形成されようとしている。ユーラシア大陸を行き来する「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)は、国際物流陸路輸送の「大動脈」になり、一帯一路沿線諸国間のスムーズな貿易に信頼性の高い輸送力をもたらす。アジアインフラ投資銀行、シルクロード基金などの投融資プラットフォームの建設は、沿線諸国の資金の融通を力強く促進した。シルクロード中国政府奨学金などのプログラムは、一帯一路の人文交流と民間交流をけん引した。また中国企業は沿線20数カ国で56の経済・貿易協力区を設立しており、現地で11億ドル弱の税収、18万人分の雇用機会を創出した。これらは沿線諸国に目に見える、手にできる実益をもたらした。
(三)一帯一路は世界に向け、共同発展のロードマップを描いた。世界の経済回復が力を失い、保護貿易主義が台頭するなか、一帯一路は世界経済の自信を深め、世界の発展を促進する動力の一つになっている。一帯一路の建設に関わる分野は拡大を続けており、世界各国間の生産能力をめぐる協力および相互接続を促進するほか、さらに一つのグローバル化された、開放的で包括的な世界発展の流れを構築することに大きな意義がある。そのため一帯一路は中国の独り芝居ではない。「中国のプラン」としての価値は、一帯一路沿線国の範疇を越え、世界的な意義を持っている。開放的で革新的で連動的な、活力あふれる包括的な世界経済の構築を促し、すでに人類運命共同体の構築と密接につながっている。
志を同じくする者は、海や山を隔てようとも距離を感じない。一帯一路が提案されてから、100以上の国と国際機関が積極的に反応し、支持している。40以上の国と国際機関が中国と協力協定に調印している。沿線国との経済・文化・社会などの各分野の協力でも、成果を手にしている。各国の一帯一路共同建設の熱意に陰りはなく、成果も日増しに拡大している。間もなく開かれる一帯一路国際協力サミットフォーラムには、110カ国の各界関係者が出席する。
これらの事実は、一帯一路は中国が初めて提案したものだが、世界での共有が重要であることを示している。これは協力とウィンウィンの道であり、未来の持続可能な開発を見据えた道でもある。未来の世界発展において、一帯一路の建設は共通認識をさらに深め、動力を拡大することになる。世界各国の取り組みにより、世界に福をもたらす大事業になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月9日