第3に、南中国海問題をめぐる中国とフィリピンの二国間協議制度が正式に始動し、南中国海問題は対話と協議の正しい道に戻った。5月19日に初会合が貴陽で開かれ、双方は南中国海関連の議題について友好的な対話・協議を行った。これは昨年10月のドゥテルテ比大統領訪中時の両国首脳間のコンセンサスを実行に移す重要な一歩であり、双方が信頼関係を構築し、海洋協力と海洋安全保障を促進するプラットフォームでもあり、半年ごとに両国で交互に会合が開かれる。この制度は共通認識を形成し、相互信頼を強化し、溝を適切に管理・コントロールし、海洋実務協力を推進して、争いの最終的解決に向けた環境を整えることを旨としている。ドゥテルテ大統領も「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席し、中比は協力文書複数に調印した。
第4に、韓国の特使が訪中し、関係の立て直しを図った。5月18日~20日、韓国の文在寅大統領が就任後直ちに李海●(王偏に賛の「夫」がそれぞれ「先」)特使を派遣したのは、韓国新政権が対中関係を重視し、両国関係の改善を差し迫って望んでいることの表れだ。習主席は李特使との会談時「中国側は中韓関係を重視している。韓国側と共に中韓関係の得難い成果を維持し、相互理解と相互尊重を基礎に政治的相互信頼を強固にし、溝を適切に処理し、中韓関係が早期に正常な道に戻るよう後押しし、改善と発展を実現したい」と表明した。李特使は「韓国側は中国側の重大で理に適った懸念を十分に理解している。中国側と意志疎通や調整に一段と力を入れ、両国関係の発展を阻む問題の適切な解決を検討したい」と表明した。
一か月足らずの間に中国外交が得た目覚ましい成果は、信用を重んじて仲睦まじさを追求し、十分な蓄積を踏まえて成功を収めることの具体的な表れであり、大国の度量をはっきりと示している。現在世界の直面する「平和の欠損、発展の欠損、ガバナンスの欠損」という試練に対して、中国は協力・ウィンウィンの理念とシルクロード精神を堅持し、「一帯一路」建設を推し進め、協力の大計を共に話し合い、開放的プラットフォームを共に建設し、発展の成果を共に分かち合う。中国外交は変転極まりない国際情勢に落ち着いて対処し、世界の混乱と変動の中で不動の戦略と主導的行動を保ち、世界の広範な賞賛を浴びた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年5月25日