シャングリラ会合、対立を弱めた中米

シャングリラ会合、対立を弱めた中米。

タグ: シャングリラ会合

発信時間: 2017-06-05 13:31:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国と米国はアジア太平洋で最も影響力を持つ2国だ。過去2年間のシャングリラ会合(アジア安全保障会議)の会期中、南中国海問題はホットな話題にされた。米国のゲーツ前国防長官は昨年、中国が南中国海で「自己孤立の長城」を築いていると攻撃し、中国の代表者から痛烈な批判を浴びた。今年のシャングリラ会合には大きな変化が生じ、中米は真っ向から対立しなかった。これは中米関係の改善、南中国海情勢の沈静化を反映している。

シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』(電子版)は「シャングリラ会合2017」のページを特設した。同ページの4日のトップニュースは「中国との建設的な関係を求めるも、秩序に基づく行為の破壊を受け入れぬ米国」、2番目の見出しは「中国の軍高官が米国防長官の発言を否定、『中国は国際・地域秩序を堅持する』」。

マティス国防長官は3日の演説で、中国と南中国海に言及した。ロイター通信によると、マティス長官は「中米という世界最大の経済国間の競争が必然的に生じているが、衝突は不可避ではない」と述べたが、「米国は中国の南中国海の人工島における武器及びその他の軍事施設の配備を受け入れない」と釘を刺した。マティス長官は「我々は人工島の軍事化に反対し、また過度な海上主権をめぐる主張にも反対する。我々は一方的な、脅迫を手段とする現状の変更を受け入れず、受け入れることもできない」と話した。ボイス・オブ・アメリカは、シャングリラ会合でのマティス長官は、中国に対して「称賛・批判が共存」だったと論じた。

ザ・ストレーツ・タイムズの4日の記事によると、中国の代表者の何雷氏は、中国が「国連憲章」及び2万3000以上の二国間協定、400以上の多国間協定に調印していることを理由に、中国は国際・地域秩序の遵守者・支持者・守護者だと述べた。また軍機と軍艦を中国の島嶼付近の空域・海域に派遣し偵察・軍事活動を行うことは、航行の自由という原則の範囲外だと反論し、「中国政府と国民は断固反対する」と述べた。何氏は特定の国を名指ししなかったが、軍艦と軍機を使い「航行・飛行の自由」を行っているのは米国だ(先月も実施済み)。ザ・ストレーツ・タイムズによると、何氏の3日の発言は、和解が中心だった。何氏は「中米は世界の大国であり、両国関係はアジア太平洋と世界の安全及び安定に影響する」「中国は中米関係を重視する。双方が対抗・衝突を回避し、相互尊重とウィンウィンの原則を守り、戦略的相互信頼を強化し、危機・リスク管理を強化すれば、より多くの協力の余地が生まれる」と発言した。

中国代表団メンバー、軍事科学院中米防衛関係研究センター長の趙小卓氏は4日、環球時報の記者に対して「今年のシャングリラ会合の特徴は、中米関係の対抗の弱まりだ。米国側は以前ほど中国を強く批判しなかった」と述べた。シャングリラ会合で触れられた南中国海問題については「中比関係の改善後、南中国海情勢の別の道が切り拓かれたと指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月5日

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