ベルリンを公式訪問中の習近平国家主席は5日、ドイツのメルケル首相と共に、ベルリン動物園ジャイアントパンダ館の開館イベントに出席した。習主席はこれに先駆け、ドイツ主流メディアで「より美しい世界のために」と題した署名記事を発表し、ベルリンに到着した1対のパンダが中独友好の使者になることを願うと表明した。
中国のパンダ「夢夢」と「嬌慶」が数日前に到着し、ベルリン全体が沸き返った。市民はこれを「中国の一つの要素」とし、「可愛らしく、美しく、友好的」と称賛した。「国宝」のパンダはおとなしくて愛嬌があり、全世界に無数のファンを持つ。これは紛れもなく、人気の高い中国の名刺だ。
世界が受け取る中国の名刺は、パンダだけではない。習主席は「多くの国を訪れたが、最も多く交渉した協力プロジェクトの一つは高速鉄道だ」と感嘆を漏らしたことがある。近年、習主席が国際舞台に姿を見せるに伴い、「中国の名刺」が次々と世界で披露されている。かわいらしいパンダ、高品質の中国製高速鉄道、原発、中国医薬など。それから美しい古典名著、書画、景泰藍などがある。すべての名刺が、中国を感じ理解する文明の窓口だ。
この中国の名刺を通じて人々が目にするのは、平和で友好的な、開放的で包括的な中国だ。
古文書によると、中国は古くは唐の時代に、パンダを外国に寄贈したことがある。中華人民共和国設立以来、パンダは海を渡り異郷に赴き、対外交流の中で「友好大使」の役割を演じ、「最もかわいらしい外交官」になった。パンダと共に海外に出るのは、中国人の友好と温かさ、平和へのあこがれと願いだ。
「パンダを見ていると骨抜きになる」パンダはどこに行こうとも、人々の心からの愛を呼び覚まし、温もりと幸福をもたらす。「国の交わりは民の相親しむに在り、民の相親しむは心の相通ずるに在る」パンダは心の絆のように、東洋の善意を世界に感じさせ、国境を超越する感情の共鳴を生む。多くの国の人々はパンダというと、中国の平和で友好的なイメージを思い浮かべる。これは中国のソフトパワーを、最も活き活きと反映している。
中国の名刺を通じて、人々は革新的で活力にあふれる文明的な現代国家を感じる。