最近、インドに関する話題が注目されている。インドとパキスタンの軍隊はカシミール地方で再び激しく衝突し、多くの罪なき一般人が死亡している。双方は相手側が衝突を引き起こしたと批判しあっている。次に米国・日本・インドは今月9日より、インド洋で海上合同演習を開始した。3カ国の空母などの精鋭が勢揃いし、過去最大規模の演習になった。インドメディアはこの軍事演習が、中国への戦略的圧力を目的にしていると報じている。米日豪との戦略的協力の能力を示す際に、インドメディアは常に得意そうになる。
インドとパキスタンのカシミール地方での衝突は古い問題であり、インドを直接けん制している。インドと米日豪の「戦略的統一戦線」も古い話題であるが、比較的空虚だ。インドは日本とは違い、米国の「子分」であることを隠そうとしていない。自国を矮小化すると同時に、自国は大国だという姿勢を崩しておらず、そのため損得ばかりを気にかけ非常にやりきれない思いをしている。
中国はカシミール問題で中立的な態度を維持しているが、その感情が害されれば、パキスタンへの全面的な軍事支援の拡大に転じるかもしれない。これはインドの悪夢だ。これは米日との協力強化が中国に与える損失よりも、より実質的だ。
中国は国境問題でインドに強硬な姿勢を示しておらず、自制を維持し、両国の友好という大局を守る度量を示している。しかしインドは最近増長し、米日に抱き込まれ、中国も対立の激化を回避するという戦略的な優越感に浸り、乱暴にも中国に「規則」を押し付けようとしている。例えば自国の戦略的要衝の安全を脅かすかもしれないと憶測できれば、インドは中国が自国領で道路を建設することに反対している。
中国は確かにインドに必要な警告を与え、対中問題で理性を維持するよう促すべきだ。今回の洞朗地区の摩擦は、完全にインドが勝手に騒ぎ立てたものであり、中国が譲歩することは絶対にない。インドに重い教訓を与えなければならない。