■問題指向:問題点を探り、状況に応じて対処
問題意識を強化し、問題指向を堅持する。これは第18回党大会以来の国家統治の鮮明な特徴であり、習主席も談話で繰り返しこの点を強調している。2016年4月、習主席は「両学一做」学習教育全党実施の重要指示で、問題指向を際立たせ、問題に即して学び、問題に焦点を合わせて改革する必要性を強調した。国際メディアは、過去5年間に中国が各分野で世界の注目する成果を挙げられた重要な原因の1つは、問題を見つけ、かつ解決できたことだとの認識で一致している。例えば党内統治。過去5年間、中国は反腐敗を強く押し進め、世界に衝撃を与えた。外国メディアは、中国の力強い反腐敗は、問題の根本的原因と害を明確に認識したゆえだと指摘。例えば国家統治。2015年末の中央経済政策会議後、中国政府の公表した報告は、実体経済の企業コストを引き下げ、「コンビネーションブロー」を繰り出す方針を打ち出した。外国メディアは、中国は供給側改革の難関突破の闘いに着手し、その矛先は中国経済に長年存在する弊害に真っ直ぐ向けられていると次々に指摘した。
■科学的な統合的計画:国内外双方を考慮し、世界全体に恩恵をもたらす
世界第2の経済大国である中国は世界的影響力を日増しに強めている。習主席は戦略的思考とグローバルな視点で、「国内外の両大局の統合的計画」を繰り返し強調してきた。過去5年間の国内外の両大局に対する中国の科学的な統合的計画も世界の賞賛を勝ち取った。
科学的な統合的計画、国内外双方の考慮というやり方は、中国経済の発展においてとりわけ際立っている。
習主席は2015年11月、シンガポール国立大学での演説で「中国は自らの発展を周辺諸国の発展と緊密に結びつけることを望んでおり、周辺諸国が中国発展の『急行列車』に『相乗り』することを歓迎し、中国の発展が周辺により多くの恩恵をもたらすようにする」と表明した。2017年1月の世界経済フォーラム総会でも、「中国人は各国の人々が中国発展の『急行列車』に『相乗り』することを両手を広げて歓迎する」と表明した。とりわけ「一帯一路」イニシアティブには、国内外の両大局を統合的に計画する中国指導者の視点と行動が完璧に表れている。
「中国の『一帯一路』イニシアティブは世界の様々な地域の国々に、共に努力して共同発展を推し進め、貧困を解決する良い機会を与えた。とりわけアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立推進という決定は、財政難を抱える国々が社会・経済発展、インフラ整備に必要な資金を得る助けとなりうる」。ラオス国民議会のパニー議長は、中国は「一帯一路」を通じて国内外を統合的に計画し、こうした国々の貧困削減と発展を後押しできるとの認識を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年7月18日