中国初の国産空母の一挙一動が外部の注目を浴びている。このほど国内のインターネットで明らかにされた画像からは、国産空母のマストトップへのレーダーの取り付けはほぼ完了した様子がうかがえる。この新たな進展がまた新たな推測を呼んでいる。ある分析によると、これはこの空母の海上での試験がまもなくに迫っていることを示している。
中国空母専門家の李傑氏は24日、『環球時報』記者の取材に対し、レーダーは、アイランド(艦橋構造物)部分の最も重要な装備の一つであり、海と空の目標の捜索と発見に非常に重要な意義を持っていると語った。マストトップへのレーダー取り付けが終わった後も、その他のレーダーアレイの設置は急速に進んでいる。これは国産空母の建造プロセスでの重要な節目となる。「4月26日の進水から現在までわずか5カ月だが、建造プロセスはすでにレーダーの取り付けまで進んだ。進度は非常に速い。レーダーの取り付けは、最も複雑で、最も大型の作業の一つだ。レーダーの取り付けが一旦終われば、その他は問題にはならない」と李氏は語る。またこれだけ急速な進展が実現されれば、次の試験航海を前倒しすることができ、足を引っ張ることはない。
李氏は、外部のレーダーだけでなく、船内のナビゲーションや通信、動力装置などの施設も急速な設置が進んでいるだろうと語る。だが李氏は同時に、明らかとなっている部分からプロジェクト全体の進展を推測することはできず、両者には直接的な関係はないと指摘する。またそれぞれの艦船で状況が完全に同じというわけでもない。