さらに報道によると、中国には、これほど体積の大きい制空戦闘機に動力を提供するエンジン技術はまだない。実際には、中国はまだ、J-20戦闘機に使える航空エンジンを生産する能力があることを示せてもいない。だが攻撃機には、際立った推力重量比は必要ない。そのため中国の用途を満たすには、同型機が現在使用している2基のロシア製AL-31Fエンジンで十分ということかもしれない。
このほか特に指摘しておくべきなのは、F-22やF-35のような短距離の戦術戦闘機は、領域が広大で基地の分散した西太平洋での任務執行には適していないということだ。中国も同様の地理的な制限を受ける。これはつまりF-22やF-35のような航空機は、遠距離で任務を執行する際に給油機の協力を必要とするということを意味する。中国にとって、米国とその盟友の空中戦闘力を抑える最も合理的な方法は、頭からぶつかって対抗することではなく、その飛行能力を攻撃することである。これには米国の基地や給油機、通信ノードを標的とすることが含まれる。このためこうした意味からは、J-20は、中国が空中での優勢を構築する手段となる可能性がある。そしてその意味では、J-20はF-22よりも優れている。
この記事は、これらはすべて推測にすぎないとしている。J-20がどのような作戦に利用されるのかを知るのは解放軍空軍だけだが、「強大な敵となり得る」ことだけは確かなようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月17日