「過去5年、中国の経済建設は改革開放30年余りを基礎に、また新たな重大な成果を得た。こうした成果は習近平同志を核心とする党中央の揺るぎない指導の下、中国の特色ある社会主義を堅持し、中国の特色ある社会主義の道を歩んで得られたものだ」。第19回党大会代表を務める寧吉喆・国家発展改革委員会副主任は「中国が見出した中国の特色ある社会主義は、われわれが中国の国情に立って、世界に提供した中国の案であり、世界の他の国々の経済発展、民生改善の参考となった」と指摘する。
中国の世界的影響は経済発展にとどまらず、民生分野でも貧困者支援の成果が世界を驚嘆させている。2016年末発表の『中国貧困者支援開発報告2016』によると、1981年から2016年までに中国の貧困層は7億人以上減った。中国は貧困層の減少が最も多い国であり、国連ミレニアム開発目標を世界に先駆けて達成した国でもある。過去5年近く、中国は毎年1000万人余りが貧困から脱却し、持続可能な開発目標の実行推進における最大の貢献者となった。
環境と成長の両立を目指す「緑色発展」理念の実践、環境の改善、美しい中国の建設も、世界への大きな貢献だ。過去5年、中国共産党はエコ文明建設を中国の特色ある社会主義事業の全体目標「五位一体」に組み込み、「美しい中国」は中華民族の追い求める新たな目標となった。各級政府や企業は省エネ・排出削減、再生可能エネルギーの発展、森林の二酸化炭素吸収量増加、全国排出権取引市場の構築、気候変動対策立法など一連の措置を進んで講じた。この5年、中国は国際的対策にも積極的に参加し、貢献した。パリ協定の枠組で、中国は自主的貢献の4大目標の1つとして、2030年までにGDP当たりの二酸化炭素排出量を2005年比で60~65%引き下げることを打ち出した。