中国共産党第19回全国代表大会の取材期間中には、80人余りの国内外の記者が、地下鉄の無人運転列車を体験し、北京の新空港を見学した。中国がインフラ施設の分野で上げた巨大な成果は、世界を驚嘆させている。
北京地下鉄燕房線の列車上では、初めて中国にやって来たミャンマー人記者らが感動した様子を見せていた。彼女らの乗ったのは、年末に試運転を開始する予定の無人運転列車だ。
指令を受けた後、列車は、30件余りの安全検査を自動で行い、列車の良好な整備状態を確保した。乗客が乗り込んだ後、車両のドアは自動で閉まり、列車は自動で出発した。
北京の地上と地下には19本の軌道交通路線が走り、毎日1千万人を超える人びとが345カ所の駅から各自の目的地に向けて出発している。ネットワークは密集しているが、各路線の列車運行や乗客の流れの状況は、北京軌道交通指揮センターの管理ルームで一望のもとに見渡すことができ、外国人記者らを驚嘆させていた。
パキスタン人記者のザミール氏は、北京地下鉄を体験して、感動しただけでなく、親しみを覚えたと語った。パキスタンでは10月初め、最初の地下鉄が開通したが、この列車は中国で製造され組み立てられた純正のメイド・イン・チャイナだったからだ。
外国人記者にとっては、中国のインフラ建設は效率の高さでも際立っている。北京新空港の工事現場では、ターミナルビルのガラスのカーテンウォールの設置作業が急ピッチで進められている。飛行エリアの9割を超える工事はすでにほぼ完了し、新空港は2年以内に試験運営を開始することになる。このような中国の速度は、スイスメディアの記者のミュラー氏にとっては「不思議」なほどだ。
新空港のターミナルビルは完成後、単体の空港ターミナルビルとしては世界最大となる。主体構造は、オリジナルの8本の「C型柱」によって支えられ、設置精度の誤差はわずか1ミリメートルとなっている。技術難度の高いこのプロジェクトによってもたらされる最も直接的な見どころはその便利さだ。空港センターエリアから最も遠い搭乗口まではわずか600メートル余りにすぎず、旅客は徒歩で8分しかかからない。エジプト紙『アル・アフバール』記者のモハメド氏は、ターミナルビルの鉄骨の構造主体の内部に入ると、カメラで絶え間なく撮影を続けていた。
ガボン国立テレビ局記者のメンガ氏は、中国のインフラ建設の急速な発展は、本国の国民に交通の便を提供するだけでなく、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の提出後、中国が増進し続ける国際的な往来にも重要な支えを提供するものとなると語った。
記者らは取材期間中、彼らの目に映った中国をメッセージボードにも書き残していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月25日