その結果、地方政府と国有企業が地元の科学技術企業向け投資ファンドを作るようになった。このようなファンドが様々な都市で作られており、資金は1000万ドルから5000万ドルまでそれぞれ異なる。
これら政府誘導によるファンドの規模を見ると、中国の民間ベンチャーキャピタルファンドがちっぽけなものに見える。2016年9月までの政府誘導型ファンドの資金調達目標は3兆3000億元に上る一方、民間ファンドの資金調達総額は2兆2000億元となっている。
サンフンカイ金融グループの北京代表であるジョナス・スコット氏は、「この調達金は戦略的な業界を支援するものであって、これら企業をコントロールするものではない」と話す。
記事によると、最大規模の政府誘導型ファンドの1つとして湖北省政府のものがある。同省政府は「湖北省長江経済デルタ産業ファンド」に400億元を出資している。同産業ファンドはマザー・ファンド方式を採用し、個人投資家も含まれる。調達目標は2000億元に上る。