見所その二 開放を全力で維持
APECはこの20年以上に渡り、市場開放、貿易・投資自由化及び円滑化などの分野で、数多くの成果を手にしている。しかし現在の世界経済・貿易には不安定要素が増加し、保護主義が台頭している。多国間貿易枠組みの発展が、課題を迎えている。
劉主任は「APEC加盟国が今回の会議でさらに共通認識を強め、アジア太平洋が世界経済回復及び健全な成長に対してエンジンとしての大きな力を発揮することに期待している。またアジア太平洋の経済一体化に新たな活力を注ぐことに期待している」と述べた。
APECリマ会議で、中国側は経済グローバル化は大勢の赴く所であり、閉鎖的・排他的な計画は正しい選択ではないと指摘し、貿易と投資の自由化・円滑化を促進し、すべての形式の保護主義に反対すると強調した。アジア太平洋の経済グローバル化の決意に変化はなく、自信に揺らぎはないことを行動で世界に示した。
アナリストは「アジア太平洋の貿易規模と経済規模は世界の半分を占めている。アジア太平洋が開放的な発展を維持できるかは、世界経済の発展に対して重要な影響を及ぼす。各国は今年のAPEC会議が、多国間貿易体制の維持に向けより前向きなシグナルを発し、世界貿易機関(WTO)の多国間貿易体制がより積極的な力を発揮できるよう推進することに期待している」と指摘した。