中国、原子力空母の建造を公表 主要技術で飛躍はかる

中国、原子力空母の建造を公表 主要技術で飛躍はかる。中船重工のこの戦略要綱は、原子力空母の発展の必要性を初めて公表したものとなる。最初の国産空母の建造が公表された時期を考えると、原子力空母の開発はすでに始動し、初期的な進展を実現しているものとみられる…

タグ:空母 戦略 原子力 電磁カタパルト式

発信時間:2018-03-02 11:44:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


カギとなる技術で待たれる飛躍


 中国の原子力空母開発には、まだどのような技術でのブレークスルーが必要となるのか。前述の匿名の軍事専門家によると、原子力空母というと、通常動力の空母の動力系統だけが変わったものと考えられるが、空母の開発で中国が実現している進歩と革新を考えれば、新型原子力空母の変化は、動力系統だけを変えたというものにはとどまらない見通しだ。


 ただ原子力機関が核心技術となるのは間違いない。中国は、潜水艦の原子力機関を開発した経験を持っているが、それをそのまま使うことはできない。前者は出力が小さいためだ。フランスの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」の教訓を忘れてはならない。出力が大きく、信頼性の高い原子炉の開発は、原子力空母の最も重要な問題となる。このほか艦載機を射出するカタパルトシステムもカギの一つとなる。原子力空母の発艦方式には基本的にカタパルト、とりわけ電磁カタパルトが用いられると判断される。そうなれば電力系統への要求も高くなる。新空母はそのため総合電力推進系統を用いるものとなる可能性がある。このほか新空母は排水量が増加する可能性が高く、そうなれば船体の形状や構造の設計への要求も高くなる。さらに新世代の艦載機も計画中と考えられる。


 李氏によると、中国の空母建造はこれまで飛躍的な進展を重ねてきた。2隻目の空母はあまり変化がないように見えるが、空母技術の消化と吸収に堅固な土台が築かれており、今後はさらなる発展が期待される。次の空母でも飛躍的な発展が進められ、発艦方式はスキージャンプ式から電磁カタパルト式へと躍進し、動力面でも大きなブレークスルーが実現される見通しだ。李氏によると、次期空母ではいくつかのカギとなる技術で飛躍を実現し、中国の空母発展は新たな段階に入るものと考えられる。中国は、本当の意味で大型・中型空母を保有する国家となり、世界の最新標準に合致し、米国とも肩を並べる技術を掌握することとなる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月1日  

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