第13期全国人民代表大会第1回会議は3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
中国日報社記者:この1年間に渡り、中国側はラカイン州問題でミャンマーとバングラデシュの間で調整役になり、また昨年は北京市でパレスチナ・イスラエル平和関係者座談会が開かれた。中国側は中国・アフガニスタン・パキスタン外相対話を初開催した。中国はこれまでの内政不干渉の原則を変え、かつ将来的に他国及び地域の事業への干渉を拡大するという評論と憶測がある。これは中国の外交の新たな流れだろうか。
王毅外交部長:国連安保理常任理事国である中国は終始、国際平和維持を自国の果たすべき責任としている。中国は1950年代に、インドシナ問題の平和的解決で重要な貢献を成し遂げた。今日の中国は、地域・国際重要問題で積極的に力を発揮するべきだ。これは中国のすべきことであり、各国の普遍的な期待でもある。
中国の重要問題の解決への参与には、鮮明な中国の特色があり、為すべきことと為すべきでないことを終始区別している。その基準となるのは、平和性、正当性、建設性だ。平和性とは政治的解決の方向を貫き、対話と協議によりすべての食い違いを解消し、武力の使用に断固反対することだ。正当性とは内政不干渉の原則を貫き、当事国の主権と意向を尊重し、他国に押し付けることに断固反対することだ。建設性とは客観かつ公正な立場を貫き、物事の本質の理非曲直に基づき調整役になり、私利を貪ることに断固反対することだ。この3つの特色は中国の優秀な文化と伝統によるもので、中国の外交の成功例に根ざしている。国連憲章の主旨と原則に合致し、現在の世界における各種衝突・問題の解消に正確な方針を指し示し、積極的な参考材料を提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月8日