憲法改正案草案の審議は、現在開催中の第13期全国人民代表大会第1回会議の重要な議事日程の一つです。これについて多くの代表たちが、憲法改正は法に基づく国家管理を全面的に推進し、国家管理体系と管理能力の現代化を推進する重要な対策であるとしています。
全人代代表の一人である雲南省臨滄市の張之政市長は「今回の憲法改正は我が国の発展の趨勢と需要に応じるものだ。人民代表としてこれを支持する」と述べました。
憲法改正案草案の21箇条に及ぶ改正意見のうち、監察委員会に関するものは11箇条あります。監察委員会に対して憲法が認めるポジションを与えることは、中国の政治体制、政治権力、政治関係にとっての大きな調整です。これは、国家監督制度の重要なトップダウン設計であるとされています。
全人代代表の一人である山東省鳶都英合弁護士事務所の高明芹所長はこれについて「中国の腐敗取り締まりと共産党の清廉な政治を新たな段階へ引き上げるに違いない」として、「監察委員会の設立は、法治建設発展において必要なものであり、国家制度発展のために必要なものでもある。監察委員会に関する項目を単独で憲法に盛り込むことは、同委員会に憲法上の国家機関としての法律的地位を与えるだけでなく、国家監察法の制定に法的根拠を与える、絶対に必要なことである」と話しました。