新型国際関係で世界貢献
朝鮮半島の核問題だけでなく、中国はあらゆる国際的な衝突の中で一貫して平和的な話し合いと政治的な解決、主権の尊重を主張している。これこそ中国の特色ある大国外交の唱える新型国際関係の核心的な概念である相互尊重だ。
いわゆる大国外交とは往々にして、その政治理念や経済政策、軍事投入能力が全世界に影響を生むことを指す。一方、中国の大国外交の特色は自分の願望を他国に押し付けず、国際法と国連憲章、国際関係の基本原則を尊重し、他国の主権と領土の保全を尊重することだ。
中国の特色ある大国外交には主に二つの重要な要素がある。第一に、新型国際関係の構築だ。新型国際関係の核心的な内容には相互尊重、公平・正義、協力・ウインウインがある。第二に、人類運命共同体の構築だ。
「イラク戦争から後の中東・西アジア・北アフリカに現れた問題まで、西側がしばしば軽率に武力干渉を行うのを私たちは目にしました。一部の行為は国連の承認も得ておらず、結果として今日のテロリズム拡散や難民の大量発生を引き起こしました。欧州はすでにこうした消極的な結果を感じています」と曲星大使は指摘する。
中国が打ち出した相互尊重と公平・正義、協力・ウインウインの新型国際関係の構築は、目下の国際的な衝突の対応に新しい思考の筋道を提供した。曲星大使はこれらの具体的な内容を次のように解説する。「相互尊重とは、平等な態度で国際関係の中の問題を処理することです。公平・正義とは、国連憲章や国際関係の基本原則、国際法など、国際社会が共に確認し順守する法律や道徳の基礎の上で国際紛争を解決することです。協力・ウインウインとは、グローバル化の背景の下で世界の各地域をいっそうバランスよく発展させることです。事実に基づいて言えば、現在の朝鮮半島の核問題が勝ち取った進展は、まさに中国の新型国際関係の理念を体現する最も有力な実例なのです」
もちろん、目下の朝鮮半島の緊張緩和局面は非常にもろく、双方の信頼はいまだ確立されていない。双方がこの機会を大切にし、また新たな問題を起こして緊張緩和の情勢を悪化させないことが望まれる。
曲星大使はグローバルガバナンスにおける中国の果たす役割に言及し、次のように述べた。「現在のグローバル化した世界では、ある国や地域の問題が世界的な問題を引き起こす可能性があります。例えば気候変動や疫病予防などの問題では、ある国家の取った措置は全世界に影響を与える可能性があり、人類はすでに運命を切り離せない統一体を構成しています。中国が今日まで発展したことにより、私たちに対する国際社会の期待は極めて大きく高まりました。一部の重大なグローバルガバナンスの問題で、国際社会は中国の声を聞き、中国の努力を見ることを望んでいます。中国の特色ある大国外交は必ず世界にいっそうの貢献を果たすでしょう」
人民中国インターネット版 2018年3月14日