トランプ米大統領は現地時間13日、米軍に「宇宙軍」を創設する可能性を示唆した。専門家は、これは宇宙の軍事化を引き起こし、米国の宇宙政策の動向を変えると判断した。海外メディアが伝えた。
トランプ大統領はサンディエゴの海軍基地でスピーチした際に、自身の新たな国家安全戦略は「宇宙を陸海空と同じような作戦領域と認めている」と述べた。トランプ大統領はまた、「宇宙部隊」の創設を検討している。これは「必要な良いアイデアだ」という。
米国の宇宙軍創設については、これまでも噂されていた。米国会計検査院は2015年7月に発表した報告の中で、米国防総省内に独立した「宇宙部隊」を設立することは、米軍内部で重点的に議論されている改革方針の一つと発表した。米下院軍事委員会は2017年6月、独立した「宇宙部隊」を創設するという提案を行った。この案によると、宇宙部隊は米空軍の管轄下に置かれるが、独立した作戦指揮、軍種管理、予算配分の権限を持ち、かつ米統合参謀本部の常設メンバーになる。宇宙部隊に宇宙偵察、資源管理、作戦・チーム面の主導権を与え、米軍の既存の全宇宙軍事力を網羅する。しかしこの提案は最終的に、国防総省と米空軍によって抑え込まれた。
トランプ大統領の発言を受け、米宇宙専門家は「米国には実際にそのような動きがあるが、宇宙軍を創設することで関連任務の格を上げることになる」と分析した。
米メディアは以前、中露が宇宙軍の設立で先を行っていると伝えた。ロシアは2015年8月にロシア航空宇宙軍を創設し、宇宙からの進攻に対抗し、宇宙兵器の攻撃から国土を守る任務を明らかにした。ランド研究所は12月の報告の中で、「解放軍戦略支援部隊が宇宙作戦任務を担当している。主に衛星の打ち上げと制御により、解放軍のその他の軍種にC4ISRのサポートを行う。さらにレーザー照射や軌道上での衝突などにより、敵国の衛星を破壊する可能性もある」としていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月17日