中国外交部のウェブサイトが発表した情報によると、華春瑩報道官は本日の記者会見で、記者からの「報道によると、米国の当局者は23日に世界貿易機関(WTO)貨物貿易理事会で、中国が『外国ゴミ』の受け入れ停止を決定したことについて懸念を示した。また中国が再利用可能な商品の輸入を制限していることで、世界の廃棄物資サプライチェーンを妨害していると称した。中国はWTOの義務に違反し、国内外のゴミ産業の差別化を図り、かつ国外のゴミ産業に過度な貿易制限措置を講じているようだという。米国側は中国側に対して、直ちに関連措置を停止するよう求めている。中国はこれについて、どのように論評するか」という質問に対して、次のように回答した。
今年の両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)期間中、中国環境保護部の李幹傑部長は外国ゴミに関する質問に回答した。米国側の当局者のいわゆる「懸念」は非合理的で根拠がない。
外国ゴミの輸入を禁止し、固形廃棄物輸入管理制度の改革を推進するのは、中国政府が新しい発展理念を貫徹し実行に移し、生態環境の質改善に力を入れ、国家生態安全及び国民の健康を守るための重大な措置だ。これは中国政府の国際法に基づく権利であり、多くの中国人から断固たる支持を得ている。米国の当局者は中国側の正当かつ合法的な措置を誇張し、「中国側がWTOの義務に違反しているようだ」などと発言しているが、非常に偽善的だ。米国側が中国へのハイテク・高付加価値製品の輸出を制限するのは正当であり、中国が法に基づき外国ゴミの輸入を制限すれば違法になるというのか。
1980年代末の「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」は、各国に外は国の有害廃棄物及びその他の廃棄物が自国領進入を禁止する権利があることを十分に確認している。同条約はさらに、各国には各自の有害廃棄物及びその他の廃棄物を国内で減量・処理する義務があると定めている。米国側がバーゼル条約の精神に基づき、自ら生み出した有害廃棄物及びその他の廃棄物を自国で減量・処理・消化し、世界のために自分たちの責任と義務をより多く果たすことを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月27日