米軍、2隻の空母の同時建造を検討 実施には困難伴う

米軍、2隻の空母の同時建造を検討 実施には困難伴う。2018・2019財政年度にフォード級新型原子力空母2隻の建造プロジェクトを同時に開始することを検討する。この措置は、経費の節約を可能とするだけでなく、主力艦数を355隻に増やすという米海軍の目標の実現を加速するものとなる…

タグ:原子力 空母 海軍 

発信時間:2018-03-28 10:07:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 第一に、米国の造船業の生産能力の不足。米国で中・大型の艦船を建造できる造船所は、ジェネラル・ダイナミクス傘下のバス鉄工所、ハンティントン・インガルス傘下のインガルス造船所やニューポート・ニューズ造船所などいくつかの造船企業にすぎない。フォード級空母の建造経験を持った企業もニューポート・ニューズ造船所だけで、その他の造船所はいずれも、新空母を建造する技術能力を持たず、せいぜい補助的な役割を担うことしかできない。


 第二に、建造に必要なインフラの不整備。フォード級のような10万トン級のスーパーキャリアーを建造するには、特殊な大型起重機やガントリークレーン、乾ドックなどのインフラが必要となる。ニューポート・ニューズ造船所の造艦設備はいずれも、1年で1隻の空母建造という規模と進度に従って整えられている。2隻の空母の同時建造を開始するには、まずインフラの拡充が必要となる。この面での投入は25億ドルで補えるものではない。コストを考えずに多額を投入しても、準備に必要な時間を知るのは難しい。


 最後に、米国の造船業の深刻な人手不足。1980年代以降、コストの急速な上昇などを原因として、米国の造船業は縮小を続けてきた。ニューポート・ニューズ造船所の年間生産額は100億ドルに満たず、利潤率は4%から5%にすぎない。米国の造船業は現在、優秀な若い人才を集められないどころか、熟練した造船人材の留保でも困難に直面している。造船所の人手不足の状況下で2隻の空母を同時建造するのは不可能だ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月28日  

<  1  2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで