中央軍事委員会は12日午前、南中国海の海域で盛大な観艦式を行い、中国人民海軍の新たな姿を示し、強国・強軍の揺るぎなき信念を固めた。習近平国家主席(中共中央総書記、中央軍事委員会主席)が部隊を観閲し、重要談話を発表した。
習主席は「新時代の道のり、中華民族の偉大なる復興を実現する奮闘において、力強い人民海軍を建設する任務が、今日ほど切実であったことはなかった。新時代の党の強軍思想の貫徹を掘り下げ、政治による軍建設、改革による強軍、科学技術による軍振興、法に基づく軍統治を堅持する。海軍現代化を確固不動の姿勢で加速し、革新を善くし、勇み超越し、人民海軍を全面的に世界一流の海軍とする」と強調した。
今回の観艦式で、空母「遼寧艦」の艦隊が登場した。新型潜水艦、水上艦、作戦機が勢揃いした。第18回党大会以降に配備された艦艇が、全体の過半数を占めた。
習主席は艦隊の観閲後に艦艇の操縦室に入り、舷窓から艦隊の航行状況を見守った。艦隊は風に乗り波を切り裂き、堂々と航行していた。
習主席は11時頃に重要談話を発表し、「力強い人民海軍の建設には、中華民族が海で強くなるという代々の願いが込められている。これは中華民族の偉大なる復興を実現するための重要な保障だ。中国共産党の力強い指導のもと、人民海軍は一路波を切り裂き、万里の大海原で縦横無尽に駆け巡り、遠洋・大洋に果敢に進出し、時代の発展の流れに乗り、世界が注目する偉大なる成果を手にした。今日の人民海軍は、新たな姿勢で世界の東方に屹立している。党と国民は、英雄的で栄えある人民海軍を誇りとしている」と指摘した。
観艦式が終了すると、習主席は遼寧艦の艦載機「J-15」の発艦訓練状況を視察した。爆音が鳴り響き、4機が相次いで発艦し、雲を貫いた。習主席はその後、海図室に入り航海日誌に厳かに署名した。
習主席は海軍兵士のことを、常に気にかけている。習主席は昼ごろ船員食堂を訪れ、彼らと昼食を共にし、学習・訓練・生活状況に関心を示した。艦艇が埠頭に停泊すると、習主席は前部甲板で兵士と会い、親しく握手を交わし記念撮影した。兵士は習主席の周りに集まり、幸福と喜びに満ちていた。
別れの時が訪れたが、全艦の兵士は名残惜しそうにしていた。艦艇儀仗隊は再び飛行甲板に整列し、海軍特有の儀礼により習主席に敬意を表した。
習主席の観閲は、部隊が実戦的な軍事訓練を展開するため、強い力を注ぎ込んだ。部隊は党と国民から与えられた重責を担い、直ちに訓練海域に赴いた。海域を跨ぐ実戦訓練が、海上で全面的に展開された。