今年の5月1日「メーデー」の連休中、瀋陽飛機設計研究所は微信(WeChat)公式アカウントで、この機首がSu-34に似ているステルス機の機首のフルスケール模型を公開した。専門家によると、これは同研究所が開発中のステルス中型爆撃機、もしくはステルス戦闘爆撃機だ。先ほど同研究所と瀋陽飛機工業が解放軍に向けに、次世代戦闘爆撃機(いわゆるJ-17)を開発中と噂されていた。関係者は、これはSu-34の逆方向模倣版であるが、ステルス設計を追加しており、かつ内部に武器庫を設置することで全体的なレーダー反射断面積を減らし、ステルス性能を高めていると推測した。細部を見ると、この機首の大型模型は、噂されているJ-17の特徴に合致しており、本当に中国版カモノハシを開発していると信じざるを得ない。
この新型機がS-34との間に深いつながりを持つことから、Su-34を参照することでその大体の性能を推測できる。Su-34の最大離陸重量は45トンで、12のハードポイントに最大12トンの弾薬を搭載できる。これは中国のH-6シリーズのH-6K爆撃機までの各型式の最大搭載量を上回る。
公開された情報によると、解放軍現役の戦闘爆撃機の主力は、西安飛機工業集団が生産するJH-7だ。瀋陽飛機が製造する、より高性能はJ-16も現在、部隊に交付中だ。
域外メディアの報道について、ある大陸の軍事専門家は環球時報に対して「1、2枚の写真だけでは、本当に新型機を開発中かは判断し難い。これは研究者が航空機部品の模型を作ることで、空気抵抗を引き下げる先進的な設計コンセプトを検証することが多いからだ。またこれらの模型と実際の型式の開発までの間にはまだ長い距離があり、多くの部分は実際の型式検証・設計段階に入ることがない」と述べた。
「解放軍に搭載量10トン以上のJ-16が配備されており、かつ次世代長距離爆撃機を開発中であることから、軍がさらにステルス版のSu-34を開発するかについては確認が必要だ」
別の大陸の軍事専門家は写真を見た後、環球時報に対して「この機首は中型もしくは中距離爆撃機のもののようで、せいぜい戦役クラスのものにしか見えない。当然ながらこの機首がある具体的な型式の機首ではなく、技術的な事前研究を行っている可能性も否定できない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月8日