「これは史上最も注目すべき国連安保理会議になるだろう」トランプ米大統領が主宰する26日の国連安保理会議の前に、米国のヘイリー国連大使がこのように予想した。
確かにその通りで、トランプ氏はこの厳かな国際政治の舞台でビッグニュースを作った。しかしそれは予想されていた「米国ファースト」への反発でなければ、「大量殺戮兵器拡散防止」をめぐる論戦でもなかった。トランプ氏は中国を名指しし、米国の選挙に干渉していると批判した。
トランプ氏の的外れな発言
トランプ氏の「的外れな発言」について、CNNは「安保理会議は米国の呼びかけで開かれた。議題は核不拡散問題だったが、トランプ氏が席上で中間選挙が外国から干渉を受けていると急に発言し、意外だった」と伝えた。
CNNは「トランプ氏の発言は詳細な内容と証拠がなく、しかも核不拡散を話し合う会議での発言だった」と報じた。
NYタイムズも「トランプ氏はこれまでも、中国が選挙に干渉していると批判したことがあったが、国際的な場でこれほどストレートに言うのは初めてだ。中国がいかに干渉しているのかに関する証拠を示さなかった」と類似した観点を示した。
「中国はトランプ氏の根拠なき批判を受け入れない」27日付南ドイツ新聞は「トランプ氏は国連で、中国が米国の中間選挙に干渉していると批判した。トランプ氏の中国に対する批判はこれが初めてではない。中国の王毅外交部長はトランプ氏の批判を耳にし、意外なように見えた。彼は肩をすくめ、その後の発言でこの批判を受け入れない強い姿勢を示した」と伝えた。