証拠は?
トランプ氏の批判に驚かされたのは、中国だけではない。英ガーディアン紙は「トランプ氏は米国が交代制で安保理議長国になったチャンスを利用し、中国が中間選挙に干渉しようとしていると批判し、世界の指導者たちを驚かせた。この予想外の批判は短期的な混乱を引き起こし、人々の注目を安保理会議からそらした。安保理会議が、トランプ氏のイラン政策が国連で孤立していることを浮き彫りにしたからだ。安保理の残りの14の理事国、米国の同盟国を含むほとんどが、イランの核合意を支持している。これにより米国が同問題で孤立を深めた」と報じた。
証拠はあるのだろうか。これは多くの記者が注目する問題だが、米国政府から納得できる回答は得られなかった。米国の有名ブログサイト「デイリー・ビースト」は「デイリー・ビーストは中国による米国の選挙への干渉に関するさらなる情報の開示を求めたが、米政府当局者はこれに応じていない」と伝えた。
敵対行動の新たな戦線
証拠は提供されなかったが、米国の対中政策が懸念を引き起こしている。ワシントン・ポストは「トランプ氏は中国が米国の中間選挙に干渉していると直接批判し、両国間で続く貿易戦争に報復した。これは二国間関係の敵対行動の新たな戦線を意味する。共和党は中間選挙の苦しい時期を迎えている。トランプ氏が中国を批判したのは、共和党が国会の支配権を維持できなければ、それを外部勢力のせいにするためだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月28日