中国の王群ウィーン国連事務局及びその他国際機関駐在代表は15日、「中国は国際的な組織犯罪の撲滅の積極的な貢献者だ。国際社会と連携を強化し、法治の理念を貫き、新たな国際的な組織犯罪及び課題に共に対処し、人類運命共同体の構築を推進するため共に努力することを願う」と発言した。
王氏は同日ウィーンで開催された「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」第9回締約国大会の開幕式で発言し、中国の国際的な組織犯罪の撲滅に関する重要な実践と成果、中国が人身売買撲滅に向け講じた一連の着実な措置を紹介した。また中国の新技術を利用し人身売買に総合的に対処する新モデル、特に児童失踪情報緊急発表プラットフォーム「団円」システムの構築という最新の措置を紹介した
王氏はさらに、条約を活用し国際的な組織犯罪の撲滅をめぐる協力を強化するための中国の主張を掲げた。これには次の内容が含まれる。条約の引き渡し及び司法協力などの条項・規定の利用率の向上。条約を一つの場とした連携を強化し、相互の関心事に十分に配慮する。協力とウィンウィンの実現に向け努力し、条約履行審議メカニズムの構築推進で積極的な成果を得る。発展途上国の能力建設強化の需要に配慮する。
同条約は2000年に採択され、2003年9月に正式に発効した。現在の締約国は189カ国。締約国大会は隔年開催で、本大会は条約の各作業チームの活動実行状況を審議し、条約審議メカニズムの構築を検討し、条約執行に関わる国際協力及び技術支援状況を紹介した。また一連の重要な決議を採択した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月20日