ルールの共同構築。中国は、ASEANと戦略パートナーシップを樹立した最初の国で、中国とASEANが「黄金の10年」をベースに「ダイヤモンドの10年」を迎えることが期待される。演習の実施をシステム化、常態化していくことは、中国-ASEANの関係の安定性をさらに強める。
今回の演習は、中国-ASEAN運命共同体と地域の和平安全の維持協力において飛躍性、指標性、建設性の意義を持つ。飛躍性として、ASEANが中国と米国の間で揺れ動き、傍観していた状態を変え、ASEANと中国のこれまでの戦略的な相互不信を打ち砕き、中国が行ってきた東南アジアの数カ国との単独の軍事協力の既存モデルを打ち壊した。
指標性については、2013年10月に習近平国家主席がインドネシア国会の演説で「中国-ASEANが運命共同体の構築で連携する」ことを重ねて提唱しており、今回の演習は「運命共同体」が安全保障面で構築された指標的な意義を持つ。建設性として今回の演習は、中国-ASEANが地域の和平安全の維持で協力する新たなモデルをつくった。合同演習のかたちで交流強化と相互信頼が増進すると同時に、演習のシステム化が進むなかで共通の安全意識が構築された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月29日