政治 > レアアースという切り札、米国は意識せよ
レアアースという切り札、米国は意識せよ。中国は世界最大のレアアース生産国で、毎年の生産量は世界の8割以上を占め、米国などの西側主要国にとって最大の輸入先となっている。米国は自国の需要の8割を中国からの輸入で賄っている…
タグ：レアアース 生産国 希少元素 供給 供給 停止
米メディアは、米国側が同盟国から中国製レアアースを購入する、あるいは中国の規制がその安定的な供給者としての信頼を損ねると予想している。これらに関しては、中米貿易戦争のさらなる激化、中国の戦いに向けた備えの強化に伴い、米国側が望むように展開することはない。中国は力のある、巨大な市場を持つ国だ。中国は世界の産業構造に影響を及ぼす多くのツールを持っている。
中国は貿易戦争のエスカレートを望まないが、米国側は何度も極端な行動に出ている。特に何ら正当な理由なく米国企業とファーウェイなどの中国企業の供給関係に行政的に干渉し、これを断ち切っている。中国がこれを放任し制裁措置を講じなければ、国際関係の基本的な論理に合致せず、人々の情勢に対する期待にも沿わない。
もちろん米国は強い国であり、米国を一気にダウンさせるような絶対的な方法はこの世に存在しないだろうが、それは中国に対しても同じだ。貿易戦争、特に過度にエスカレートし重要資源の供給を断ち切るような貿易戦争は、双方を消耗させる。米国に迫られなければ、中国の優先的な選択肢が自制であることを信じようではないか。
貿易戦争のエスカレートが続けば、世界の生産と消費に対して深刻な連鎖反応を引き起こすだろう。この責任は米国が負わなければならない。米国は貿易戦争を発動し、各種ルールを蹂躙し、「米国ファースト」を国際的な道義とルールの上に置いている。これは全世界が目の当たりにしていることだ。
レアアースという武器は強いが、これは遠征軍の旗艦ではなく中国の守りのツールである。これは中国が米国の圧力に屈しないこと、それから我々が徒手空拳ではないというシグナルを発する。米国側が自制を維持し、無謀に賭け金を増やし続けないことを願う。さもなければ中国側のカードがまだ切り終わっておらず、米国側と最後まで戦う決意と意志があることを知るだろう。
｢中国網日本語版(チャイナネット)｣ 2019年5月29日
 |
|
 |
一覧同コラムの最新記事
