【新華社北京6月19日】中国四川省宜賓(ぎひん)市長寧県で17日午後10時55分(日本時間同11時55分)、マグニチュード(M)6・0の地震があった。震源の深さは16キロ。これまでに地震で13人が死亡、158人が負傷、14万人以上が被災した。また、一部の水道・電力や交通、通信などのインフラが被害を受けた。
地震発生後、習近平(しゅう・きんぺい)中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は事態を非常に重く見て、重要な指示を出し、全力で救援活動と被災者の捜索を行い、負傷者の救命を最優先し、死傷者を最小限に抑えるよう求めた。
習近平氏は次のように指示した。解放軍と武装警察部隊は地元と協力して災害救援活動を支援しなければならない。科学的救助に気を配り、地震観測を強化し、二次災害の発生を防ぎ、早急に水道・電力や交通輸送、通信連絡手段を復旧させ、被災者の避難作業を適切に行わなければならない。現在はちょうど増水期に当たり、中国の一部地域で豪雨による洪水や地すべりなどの災害が起こり、人的・物的被害をもたらしている。関連地域の共産党委員会と政府は人民中心の思想をしっかりと確立し、洪水対策と災害救助活動を積極的に行い、人民の生命や財産の安全を確実に保障しなければならない。
李克強(り・こくきょう)中国共産党中央政治局常務委員・国務院総理は指示を出し、地震の被害状況を至急確認し、応急措置と負傷者の救護に全力を尽くし、被害を受けた交通・通信などのインフラを早急に修復するよう求めた。
李克強氏は次のように述べた。被災状況と救援活動の情報を速やかに発表し、被災地の社会秩序を守る。水利部、応急管理部、自然資源部は関連地域に対し、増水期の豪雨による各種災害の防止策と対応策を確実に実施するよう指導、協力しなければならない。
習近平氏の指示と李克強氏の要求に基づき、応急管理部や国家衛生健康委員会などの部門は既に作業グループを被災地に派遣し、救援活動を指導している。自然資源部や水利部などの関係部門は、地震発生地域周辺で潜在的な危険やリスクのある場所をしっかり検査するよう地方を指導している。四川省と宜賓市は橋や地質の専門家および救援隊を組織して救援活動を行い、テントや布団、折り畳みベッドなどの救援物資を被災地に緊急輸送している。各救援活動は秩序よく進められている。
「新華網日本語版」より 2019年6月19日