(三)挑発するな
中国の国防の「我慢の限界」を示し、抑止力に富む強いシグナルを発した。
「新時代の中国の防御性国防政策」は、南中国海諸島、釣魚島及びその附属島嶼は中国固有の領土であり、手出しを許さないと特に言及した。中国の南中国海の島礁におけるインフラ整備は、必要な防御性勢力の配備だ。東中国海の釣魚島海域の巡航は、法に基づく国家主権の行使だ。
最も大きな焦点となっている台湾問題については、「国の完全な統一の実現は中華民族の根本的な利益であり、中華民族の偉大なる復活を実現する必然的な要求だ」「中国を分裂させるすべての画策と行動に断固反対し、すべての外国勢力の干渉に断固反対する」「中国は統一されなければならず、必然的に統一される」「台湾を中国から切り離そうとする者がいれば、中国軍はすべての犠牲を惜しまず断固として失敗に終わらせ、国の統一を守る」と厳かに宣言している。これは中国の国防の「我慢の限界」を明確に示しており、現実的及び潜在的な各種挑発行為に対して抑止力に富む強いシグナルを発した。(筆者・王伝宝 国防大学政治学院教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月27日