中国外交部の華春瑩報道官は30日、米高官の香港に関する誤った発言に反論した際に、「香港の最近の暴力事件も米国側の一つの作品だ。この問題について、米国はまだ世界に説明責任を果たしていない」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「先ほどポンペオ米国務長官はワシントンのエコノミック・クラブで香港情勢に触れた際に、抗議は合理的であり米国でも頻繁に発生するが、中国政府が正しく行動し、香港に関する既存の合意を尊重することを願うと述べた。中国側はこれについてどう論評するか、この合意とは何を指しているのか」という質問があった。華氏は次のように回答した。
ポンペオ閣下は米国でも頻繁に抗議が発生するとおっしゃっているが、いま香港で起きている過激な暴力分子が鉄パイプや致命的な武器を持ち警察に襲撃する抗議も米国に持っていきたいのだろうか。それで世界に米国の民主をアピールしたいのだろうか。
ポンペオ氏が自分の立場を正していないことは明らかだ。これは自分がまだ中央情報局(CIA)の責任者と考えているからだろう。香港の最近の暴力事件は合理的と言っているが、これはつまるところ米国側の「作品」でもあると理解されているからだ。
報道によると、今年2月末と3月上旬、時の在香港米国総領事は公然と、香港特区政府の条例改正と「一国二制度」を批判し、香港の事務に公然と干渉した。ペンス米副大統領は3月、訪米した香港反対派と会談した。ポンペオ氏は5月、香港の反対派と会談し、香港特区の条例改正について公然とでたらめな発言をした。ペロシ米下院議長は6月に公然と、香港での抗議活動は「美しい風景」であると述べた。米国の一部の国会議員は、いわゆる「香港人権・民主主義法案」を再び取り上げた。7月にはペンス氏、ポンペオ氏、ボルトン氏が反対派とそれぞれ会談した。最近メディアが公開している映像を見ると、香港の暴力デモ隊の中には多くの米国人の顔があり、さらには米国の国旗まで登場した。最近香港で起きている一連の事態の中で、米国はいったいどのような役割を演じているのだろうか。この問題について、米国は世界に説明責任を果たしていない。
米国側は、ここが香港であり、香港が中国の香港であることをはっきり認識するべきだ。我々は何度も、中国政府はいかなる外部勢力に対しても香港の事務への介入を絶対に認めず、ましてやいかなる外国勢力に対しても香港で混乱を起こそうと企むことを認めないと強調してきた。中国中央政府は特区政府の法に基づく施政を断固支持し、香港警察当局が法に基づき暴力犯罪分子を厳罰に処し、香港の安全と安定を守ることを断固支持する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月31日