信義に反する米国の国際ルール破壊は許されない

信義に反する米国の国際ルール破壊は許されない。

タグ:世界貿易機関 途上国の地位

発信時間:2019-08-05 11:06:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 話が合わなければすぐに「離脱」し、意図的に各国との間に貿易問題をこしらえ、世界貿易機関(WTO)のルールを破壊する。米国の一部の人物は国際ルールを無視した茶番を演じ続けているが、そこからは信義にもとり相手の原則を捻じ曲げようとする覇道の実質が透けて見える。米国の一部の人物は最近さらに図に乗り、WTOの途上国の地位について覚書を発表した。WTOに対して、90日内にルールを変更しなければ米国側が一方的に行動に出るとした。国際社会は、この秩序を無視しルールを破壊する行為に懸念を抱いている。米国の一部の人物は本当に「世界貿易戦争」を引き起こそうとしているのだろうか、と。


 ルールを基礎とする多国間貿易体制は、経済グローバル化と自由貿易の礎であり、一部の加盟国の個人資産ではない。その権威と効力は尊重され、守られるべきだ。WTOの164の加盟国のうち3分の2弱が途上国だ。途上国優遇はWTOの中心的な価値、基本原則を示す重要な内容であり、途上国の公平な待遇の保護を目的としている。大多数の加盟国は、WTOをいかに改革するとしても、この中心的な価値と基本原則を守るべきと主張している。ルールの制定と改正はいずれも、WTO加盟国の普遍的な意向を尊重するべきだ。WTOの権威を無視する行動は、すべて公道に背いている。


 米国の一部の人物は、途上国の地位に関する2つの提案がWTOの加盟国から広く反対された原因が何であるかを真剣に見直すべきだ。彼らは人心と正義を尊重しておらず、いたる所で壁にぶつかり挫折することは必然的だ。


 国際社会のメンバーはみな、権利と義務の相対関係を軽視してはならない。米国の一部の人物は現在、いかに世界の舞台で権利を過度に濫用しようかと考えている。極端な利己主義が無限に膨張し、大国として米国が担うべき国際的な義務をまったく考えようとしない。彼らはさらに、国際的な義務の履行を「米国が損をする」と結びつけて考えているほどだ。彼らは公平と公正を名義にルール変更を求めているが、何が公道で正義であるかを気にしたことがない。自国の「世界一」の地位を守ることを最優先している。


 ルールを無視すれば信頼と約束に背き、正義の批判と法則の懲罰を受けることになる。米国がWTOの上級委員会の委員の任命を何度も妨害し、人手不足で閉鎖の苦境に陥らせていることについて、WTOの114の加盟国は6月に共同声明を発表し、妨害を即刻停止するよう求めた。米国のパリ協定離脱、ユネスコ離脱、国連人権理事会離脱、イラン核合意の離脱などに対する、国際社会の批判の声がやまない。ピーターソン国際経済研究所の共同創設者であるフレッド・バーグステンの次の観点が代表的だ。米国の一方的なやり方は「自ら孤立」するものであり、追随する国は存在しないというのだ。


 「規矩を以てすること無くんば、方円を成さず」だ。各国の相互依存度は今世紀、かつてないほど高まっている。グローバルガバナンスの改善と強化がかつてないほど必要になっている。国際社会のメンバーが共に制定する、各国の共同の利益を代表する国際ルールの破壊は許されない。一国の利益を国際ルールの上に置き、一国主義を推し進める行為は必ず失敗に終わる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月5日

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